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肖像権とは何かを分かりやすく説明【他人の写真は取扱要注意】

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肖像権とは何か。
肖像とは人の姿かたちを写したもの。それに関する権利ということになります。

 

最初に肖像権の要点をまとめて説明すると、

  1. 他人の肖像を無断に公開することで不快な思いをさせない
  2. 経済的価値がある人物の肖像を利用してお金稼ぎをしない
  3. 法律では明確に定められてはいない(なので警察は肖像権に関与しない)
  4. 民事責任(賠償責任)は発生する場合がある

 

この4つが重要なポイントです。


なんとなくイメージはつかめましたか?
ここから先は上記4点について、ひとつずつ詳細を見ていきましょう。

 

最近では多くの方がインターネットを楽しめる時代になり、ブログ、Twitter、Instagramなどを介し、個人の写真(画像)が公開される機会が増えています。

 

肖像権を理解していないことで、思わぬ形で対人トラブルを招く場合があります。正確な知識を身につけ、他人を撮影した写真は適切に取り扱うようにしましょう。

 

肖像権は2つに分類される

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肖像権は「プライバシー権」と「パブリシティ権」の2つに分類されます。それぞれ詳細を見ていきましょう。

 

プライバシー権

プライバシー権とは「私生活にみだりに介入されない」権利です。
肖像権もこれに関連した概念で、自分の肖像を他人に無断で撮影・掲載などさせない権利と言い換えることができます。

 

自分の容姿が撮影され、さらにはネットなどで無断に公開され、何かしらの形で不快な思いをされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

些細な具体例を挙げると、女性の場合はメイクの出来が良くなかった時の写真など、あまり公開されたくありませんよね。もしくは密会の最中の写真を第三者に撮影され、ネット上で拡散などされたらたまったものじゃありません。

 

何に対して不快を感じるかは多種多様で、いわゆる個々の価値観というものによって決定されるため、写真を公開してもいいかは自分だけで都合よく判断しない方がよいでしょう。

 

パブリシティ権

こちらは俳優やスポーツ選手など、いわゆる有名人に関することです。彼らはその肖像そのものに経済的な価値があり、その肖像が使用されることで大きな宣伝効果があります。

 

パブリシティ権とは、有名人などの肖像を第三者が無許可で商用利用することを禁止する権利です。

 

例を挙げると、第三者がアイドルの写真を掲載したカレンダーを無断で販売したとします。多くの売り上げをあげた場合、それは明らかにそのアイドルの肖像が持つ経済的価値の影響によるものなので、その利益を第三者が受け取るのは不当でしょう。

 

「人の商品を勝手に売るな」というニュアンスで解釈してください。

 

※パブリシティ権侵害による損害賠償額算定については以下の記事が詳しいです

 

肖像権は法律で定められていない?

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肖像権は法律で明確に規定されている訳ではなく、これが議論を難しくさせているゆえんでもあります。

 

肖像権を侵害したとしても、刑法には抵触しないため、警察の介入はありません。しかし何のペナルティも発生しないわけではなく、民事責任を問われるケースもあります。

 

自分の肖像権が侵害された場合、削除依頼の要求、さらには慰謝料の請求をすることができ、過去には支払い命令が出た判例も多数あるので、注意しましょう。

 

また、肖像権を通り越して名誉棄損となった場合、これは刑法230条に抵触するため、警察の介入もあり得ます。この辺りは混同されがちなので、気を付ける必要がありますね。

 

肖像権はどんな時に気を付ければいいの?

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さて、ここまでで肖像権の性質は理解できたかと思います。この項では肖像権に関し、実際に私たちが注意すべきことを考えていきましょう。

 

被写体の許可をもらっていないケース

友人と一緒に撮影した写真など、皆さん気軽にSNSに投稿されていますよね。しかし、中にはそのことを好ましく思わない人もいるかもしれません。不特定多数に見られたくない人、容姿に劣等感がある人など、様々な理由が考えられます。写真を撮影・公開する際は被写体の許可をもらうようにしましょう。

 

個人が特定できるケース

これは第三者が偶然に写ってしまった場合などですね。写真撮影しているときに、近くを歩いていた人が一緒に写ってしまった経験があるでしょう。とくに顔が明確に写っていた場合、個人が特定されてしまいますよね。こうした写真を公開する際は、基本的にはモザイク処理などの実施をおすすめします。

 

被写体が不利益をこうむるケース

例えば自分の恥ずかしい姿、または不当な形に加工された写真など、被写体が不利益をこうむる写真の撮影・公開はやめましょう。被写体を馬鹿にしたような写真が公開された場合、多くの人は笑ってやり過ごしますが、心の中でどう感じているかは分かりません。「これくらい大丈夫」と思われる場合も多いでしょうが、人の価値観は様々で、それは各自にしか分からないものです。最悪の場合は名誉棄損にも相当し、刑法に抵触(警察が介入)する可能性もあるため、軽はずみな行動は控えてください。

 

商用価値が高い人物の写真

これはビジネスに関する話ですが、経済的価値が高い人物(有名人)の肖像を無断で商用利用することは控えましょう。有名人は苦労してその名声を得たわけで、いわばその肖像自体が大切な商品です。これを第三者が利用してお金儲けをするということは不当であり、過去には民事責任を問われたケースもあります。気をつけましょう。

 

お祭りなど、公の場で撮影されたもの

これに関しては例外が認められるケースです。お祭りなどのイベントが行われているときは、普段とは違い「誰かに撮影される」可能性が高いですよね。このような場合には肖像権の侵害は認められにくいようです。現実的に考えて、写っている人全員から公開許可を取ることは困難なので、状況によってはそのまま公開することも認められます。しかし被写体に不利益が発生すると判断した場合には、モザイク処理をすることをおすすめします。

 

家族の写真

意外と気を付けなければいけないのが、家族に関する写真、とくに子供の写真をネットに公開しているケースなどです。もちろん子供にも肖像権があり、実の親だとしても、写真を公開されて不快に思う場合は削除を要求する権利があります。子供が成人してからトラブルが発生する可能性もあるため、家族とはいえ最低限のマナーは守りましょう。

 

人間以外の場合

人間以外の場合、犬や猫などには肖像権はありません。例えば近所の野良猫を撮影しても、本人(猫)の許可なく公開してOKです。逆にもし許可制だった場合、おそらくネット上から動物の画像は全て消滅するでしょう。

 

まとめ

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以上、肖像権に関して簡単に説明いたしました。

 

インターネットが一般の方でも気軽に使用できるようになり、それに伴い新たな社会問題が発生するようになっています。

 

他人の気持ちというものは、完全に理解することは不可能で、あくまで「推測する」という域に留まらざるを得ません。相手の生きてきた過程で形成された価値観というものは、そう簡単に推測できるものではないのです。

 

「このぐらいはみんな気にしないだろう」と自分で考えても、相手はそうは思わないかもしれない。相手の気持ちを尊重するとは、こうした小さな気遣いの積み重ねにより生じるものだと私は考えています。

 

皆さんも肖像権に注意し、親しい友人や家族、また周囲の人々とより良い関係を結べるよう、心掛けて下さい。

 

それでは今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

~参考書籍~